今、世の中情報にあふれ、様々なメデイアを通して大量に発信されているけど、疑問に思う内容や報道姿勢も多々あるし、流言飛語に惑わされる日本人の特性がそこに浮かび上がる。 裏にそれを利用しようとするモノの存在が見え隠れする事も・・・ まあ大上段から切るような大袈裟なものではなく気楽に書いてみます。

ベレッティーニのフォアハンド

世界ランク10位、先日、ロンドンのATP500で優勝。

シナーと共にイタリア若手の筆頭です。

身長196cm、細身で手足が長い、今やテニスの必須条件を備えおまけに超イケメン(笑)

肝心な事には触れてないので解説は無視して、手首の動きに注目してください。

静止画で抜き出してみました。

動画では非常に早いスイングなのでスローでもなかなか良くわかりません、分解写真だとわかります。

他のプレーヤーとの比較

ヒットポイントの手首の形が、ベレッティニとは違いすべて背屈しています。

テニスに基本はありませんが、これは共通しています、理由はいろいろありますがこのブログは中級者向きなので述べません。

※手首を背屈(レイドバック)させて打てるのは上級者レベル、大多数は中途半端な位置で打ってます。

テイクバックの位置で手首は背屈していますが、ラケットを前方に振り出しながら手首をスナップさせていきます、ヒットポイントでは手首が伸びてます。

彼がこの打ち方をしている理由は、スイングスピードを速くする為です。

彼にしても全部この打ち方をしている訳ではありません、安定して打つのは非常に難しいのです。

 

唯一の例外はこの人です。

ナダルはすべてのフォアハンドでこの打ち方をしています。

この打ち方をバギーホイップなどと称してる解説がありますが、単純にスナップショットです。

ゲームの中でたまに使う局面があります、手出しで球出しする感じと言ったらわかりやすいかも

手首に負担のかかる打ち方だし球筋が安定しません、恒常的にフォアハンドで使うのはとても難易度が高い。

べレッティニにも打てるポイント(打点の高さ)があるようです、ナダルはストレートアームですがベレッティニはダブルベントである点も違います。

ベレッティニは、このショットをボディターンをほとんど使わず、肘を支点に肘から先の動きで打っています、これにはダブルベントのほうが向いています。

肘の位置は殆ど変わりません、脇が開き肘が上がると打てませんね。

打ち出されるボールの軌道は、ほぼストレートでスピン量は少なくスピードは早い、フォロースルーも低い。

打点の高さは自然に降ろした肘の高さ位、それ以上の高さになるとこの打ち方では厳しくなります。

普通は降ろした肘の高さ位のボールを、この打ち方で打つとネットにかけてしまいますが、彼の身長は196cmです、170cmの人より30cm近く高い位置で打てます。

背の高さはサーブだけではなくストロークでも有利なのです、低いボールには手の長さが生きます。

この打ち方はナダルとベレッティーニの専売特許?ではありません。

キリオスも時折見せますし、自己流の初心者の中にもたまにいますが、コントロールをつけられず球筋もバラバラ、邪道の打ち方とみなされコーチには間違いなく直されます。

この打ち方ではスピンをかけるのが難しいのです、彼は手首を背屈の位置から戻しながら前腕を回転させ、ラケット面に下向きの角度をつけてスナップバック効果でスピンをかけています。

ポリストリングスと、反発力を増した今のラケットで可能になったとも言える打ち方ですね。