今、世の中情報にあふれ、様々なメデイアを通して大量に発信されているけど、疑問に思う内容や報道姿勢も多々あるし、流言飛語に惑わされる日本人の特性がそこに浮かび上がる。 裏にそれを利用しようとするモノの存在が見え隠れする事も・・・ まあ大上段から切るような大袈裟なものではなく気楽に書いてみます。

スナップショット 実技編 最強のフォアハンド

前の2つの記事で、スナップショットとはどんなものなのか理解されたと思います。

では如何にして打つのか?

実は検索しても動画、記事でもスナップショットの打ち方を説明したものは、殆どありません。

「Lag&Snap」とすると少数ですがヒットします、ちなみにLagは日本語に適当な言葉がありませんが強いて言えば間(ま)を取る、遅れ、でしょうか、テニスでは長じてリストラグ=手首を背屈させる、としています、近年とみに使われるようになりました。

スナップショットはリストラグが前提となります、プロネーションも同様です、それを考えるとショットの正しい進化と言えます。

この動画は12年前にUPされています。

当時からスナップショットと言う言葉が周知されていない、もしくはネガティブに捉えられていたからでしょう。

現状、テニススクールでスナップショットの打ち方を教えてくれる所は皆無、もし、自分でやってみようとしてもコーチに注意されるのがオチです。

単に手首を背屈から掌屈へ動かす打ち方では、ボールスピードは上がるけど方向が定まらないからです。

この動画はそのあたりに触れています。

 

動画中、背屈から掌屈へ単に動かす動きをフリッパーと呼んでます、上級者なら理解できますが平行スイングでこれをすれば、ボールにトップスピン回転がかからずボールは殆どアウトします。

ゆえにボールの上側をなでる?ように打てと言っています。

これはイメージ的にであって、実際にはヒットポイントで角度をつけたラケット面にボールを接触させスナッバック効果で、トップスピン回転をかけて打つ事です。

むろん下から振り上げる動作を加えれば、さらにスピンは増します。

この動画でわかるように平行スイングでもスナップバック効果を得る事が出来ます。

実際には手首だけでなく前腕の動きも必要になり、複雑な動きになります、まさに前記事で書いたフェデラーの打ち方です。

 

こちらでも同様にコンタクトゾーンでのフリッパーを推奨していません。

本人がストレートアームの事もあり、説明がストレートアーム主体になっています。

またヒットポイントでの手首は、角度がついたままにすると述べてますが、これは各選手とも微妙です、BIG3のスローを見ても三者三様です。

ここでもフェデラーの背屈の角度の深さ、掌屈へと戻しながら前腕を回しつつラケット面に角度を付ける動きのスムーズさと速さが際立っています。

前の動画のボールの上側をなでるような動きをブラッシュと呼んでます、プロネーションの初動の動きです。

背屈から掌屈への手首の動きと並行して前腕が回外から回内します、3次元の視点で捉えると理解しやすいでしょう。

 

冒頭のフルカチのスイングを注視して下さい。

ヒットポイントが前の事もあり手首が伸びています、背屈したまま打ってはいません。

背屈から手首を戻していく事をスナップと定義すると、その度合は選手個々、状況によって違うのでしょう。

マチュアが積極的に手首を使って打つ場面があります。

 

冒頭の3人のフォームを見て下さい、平行スイングでラケット面をスラントさせ手首を大きく使って打っています、フォロースルーも前方に投げ出すようにしてます、最初の段階としてはこれで良いと思います。

※総括として

上級者ならフォアハンドのスタイルは、既に身についています、スナップショットをマスターするにあたって大きく変える必要はありません。

重要なのはリストラグです、テイクバックでの背屈はこのショットの必要条件で起点となるものです。

スナップショットは、手首を背屈から掌屈へどう戻していくか?なのです。