今、世の中情報にあふれ、様々なメデイアを通して大量に発信されているけど、疑問に思う内容や報道姿勢も多々あるし、流言飛語に惑わされる日本人の特性がそこに浮かび上がる。 裏にそれを利用しようとするモノの存在が見え隠れする事も・・・ まあ大上段から切るような大袈裟なものではなく気楽に書いてみます。

デルポトロのフォアハンド

早い時期に、とは言ってもまだ28才ですが、全米オープンで優勝し、その後怪我による休養と復帰を繰り返しました。

怪我で長期休養をすると、多少フォームが変わるものですが、彼の場合はほとんど変わっていません。 ツアーでの優勝も多く、GSの1勝はフロックではありません、元々実力が伴ったプレーヤーです。

最初の動画の解説は無視したほうが良いかもしれません、間違った見解もあるようです。 横からとほぼ正面からの組み合わせですが、同時に撮ったものではありません。 2番目の動画はほぼプレーヤー視点での練習風景です。

一見してわかるのは、他のプレーヤーより姿勢が真っ直ぐ立ってます。 背筋が伸びてるのと、膝をあまり深く曲げないですね。

これは、スイングを回転運動として考えると軸が真っ直ぐなので、ブレがなく早く腕が振れるのです。

同じ長身でパワーヒッターだとベルディヒがいますが、彼は前かがみで打つ事が多く、それが欠点となっています。

リターンの待ち姿勢で前かがみになっていても、ショットを打つ時には背は伸ばすのが基本です。

フォアハンドを強打するタイプは体が前に流れやすい、また飛び上がるようにして打ったりしますが、多少その傾向はありますが、左手をうまく使って押さえています。

スクエアスタンスの割合が多いが、オープンスタンスでもハードショットを打ってます。

※現代テニスでは、オープンスタンスとスクエアスタンスの境界が曖昧になっており、区別する事にあまり意味はありませんね。

また、ティエムと同じくテイクバックが高く、その高い位置からレベルスイングでラケットを振り出してきます。

手が長くストレートアームなので、スイング半径は大きい。

フォロースルーもスイング円上です。

ボールスピード、スイングスピード、スピン量のデータが見つかりませんでしたが、ティエムとの比較が興味があるところです。

グリップはイースタンとしてる解説がありますが、下から振り上げる打ち方ではありません。 そうなるとスピンはスナップバックの割合が大きいはずなので、イースタングリップではヒットポイントでラケットに角度が付けられません、薄めではあるけどイースタングリップではないですね。

※下の画像のUPを見てください、ちなみにフェデラーもストレートアームで薄いグリップです。 また、手首が綺麗に折れ曲がっています(レイドバックと称してるようです)、これはスイングによる運動エネルギーを、ヒットポイントでボールに伝えるのにとても重要です。

打点がかなり前なのがわかります、ヒットポイントの直前までラケットと手首の角度が変わりません、わずかに肘を回しながらヒットポイントでラケットに角度を付けています。

ボールは直線的に飛び出しますが、充分なトップスピンがかかっています、これをフラット打法などと言うのは間違いです。

最新のテニスは、スピードのあるトップスピンが主流になりつつあるのです。

※トップスピンの回転数が少ないと、ボールスピードが上がると誤解してる解説があります。 ティエムのスイングを見ても明らかなように、この二つに関連性はありません。

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ベースラインから強打でエースを取っているイメージがありますが、デルポトロの本当の強みはサーブです。 高い打点から振り落とすかのようなサーブです。 このサーブがあるので浮いたリターンを叩く強打が生きてくるのです。