今、世の中情報にあふれ、様々なメデイアを通して大量に発信されているけど、疑問に思う内容や報道姿勢も多々あるし、流言飛語に惑わされる日本人の特性がそこに浮かび上がる。 裏にそれを利用しようとするモノの存在が見え隠れする事も・・・ まあ大上段から切るような大袈裟なものではなく気楽に書いてみます。

備忘録 「 Russel Hobbsのトースター」

Russel Hobbs はイギリスのpifco社のブランド、家庭用電器製品のメーカーでトースターの他にコーヒーメーカーや電気ケトルなどもある。

マンション購入と同時だったからかれこれ10年使ってたし、もちろん転勤の際も持っていった。
まず間違いなく毎日使う道具のひとつ。

当時、勤めていた百貨店の家庭用品売場に、このブランドのコーナーがあり、引越しを機にキッチン用品を新しくしようと思っていて購入した。
このステンレスのクローム調の輝きが、新生活の始まりのキッチンにぴったりとしたイメージがあったのかな。

高くても五千円くらいの他の製品にくらべて、倍以上したので自分としてはけっこう思い切った買物だった。
この時一緒に購入した冷蔵庫、電子レンジなどはすでに買換えたからその意味では長持ちしてた。

僕はこのポップアップ式のトースターが好きでパン焼きはこれと決めている。

大概の家庭には電気オーブンもあるのではないでしょうか?
パンやお餅や、電子レンジではうまくいかないフライなどの温め直しにも重宝しているでしょうね。
みんなパンはこのオーブンで焼いてるようで、友人が家に来て、トースーターでパン焼きをしてると、奇異の目で見られたりしてた。

さて、10年目のここへ来て、しばらく前からレバーを下げてもなかなか下で止まらず、朝の儀式に支障をきたすようになった。
ゆっくり降ろしたり、指1本でそっと降ろしたりするとうまくいく場合もあるのでテクニックがいるのである。
で、いよいよ駄目になりしょうがないから、くだんのオーブンで焼くようになった。

ところが・・・
最初のひと噛みの触感はパリッとして変わらないのだが、その後がいけません中身まで焼けすぎ!
家の電気オーブンも優れもので、フライや天ぷらの温め直しにはこれが1番!というやつなんだけど、これをもってしてもこのトースターの焼き具合には遠く及ばない。

しょうがないから買い直しをする事に決めた。
ネットで調べると僕の買った時に比べて、半額くらいの値段で出してるショップもある。
やっぱり百貨店で家電製品を買うもんじゃないなあなんて思って、よく調べると同じ型番のものは廃番になってるようで台部分も微妙に違う。

この手の商品は、コストダウンで昔のものより機能が削除されたりしてる事が多い。
果たしてその通りで、細かい焼き調整ボタンや、肝心のTOASTECシステムが省略されてる。
これはパンを降ろすと、上部に金属状のフタがサイドからせり出してきて水分を逃がさず焼き上げる仕組み。

最初に購入した時は、完全密閉する訳じゃないからなんだかギミックぽいなあなんて思っていたのだけれど・・・
ほんとうに外側はパリッとして、中身はふっくらと美味しく焼き上がる。



いざ、オーブンとの焼き上がりの差が歴然としていると、どうしてもこれじゃないと朝の楽しみがなくなってしまう気持ちになってしまった。
焼き上がりだけではなく、僕はサラダを挟んだりするのだけど、これで焼くとドレッシングが染みこんでパンの食感が悪くなるような事がない。
パンの表面がキッチリ焼けてるからなのでしょう。
後継のモデルもあるのだが、このシステムはついてない。

こうなると修理しかないのだけれど、今の時代は直すより使い捨ての時代、メーカーによっては買い替えた方がお安いですよ!なんて事を平気で言うし・・・
さりとて同じものがないので、発売元の代理店に修理の見積もりを出してもらった。

修理見積もりがほぼ1万円!

はあ~っとため息が出てしまった。
ほぼ10年使い続けて良く持ったのだけど・・・
修理担当の人によれば、故障している部分だけの交換は出来ないので、ほぼ中身全部の交換と電源部品も傷んでるのでそれも交換だそうである。

人の良さそうな担当者なのでいろいろ聞いてみた、1万円で買ったモノを1万円で直す人はいないですよねえ~
とかなんとか・・・
やはりコストダウンでの機能削除だそうで、しかし同じようにこの機能が気に入ってて、直す人もいるそうなのだ。

さてさて、今は変わらず朝のパンを美味しくいただけてる。
あと10年はいけそう、それからはどうしようかな~(笑)