今、世の中情報にあふれ、様々なメデイアを通して大量に発信されているけど、疑問に思う内容や報道姿勢も多々あるし、流言飛語に惑わされる日本人の特性がそこに浮かび上がる。 裏にそれを利用しようとするモノの存在が見え隠れする事も・・・ まあ大上段から切るような大袈裟なものではなく気楽に書いてみます。

スピンとコートそしてボール

ある時、シングルスの相手からボールが斜めに回転して来るから打ちにくい、と言われた事があります。

コートはハードコートでしたが、相手が言うには滑って来る感じがするそうです。

思わずハッと!しました(笑)

それまで回転がかかってるかどうかは気にしていましたが、回転の向きは気にしていませんでした。

回転を生み出しているのは、ストリングスであり、スナップバック理論から考えるとメインストリングスになります。

ボールが斜め回転をするのは、ヒットポイントでボールに対してメインストリングが平行ではなく角度が付いてるからです。

左斜め回転は通常のヒットポイントより前で、右斜め回転は後ろで打ってる事になりますね。

もちろんテクニックとして使う事もありますが、通常の順回転に比べると距離が出ます。

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1枚目の画像は「スライス」サーブの軌道とバウンド後の速度を表したものです。

むろん、この場合のスライスはトップスピン回転です。

※スライス=アンダースピンサーブも存在します。軟式テニスや、ママさんテニスで羽子板サーブ?で打つ方がいますね(笑)

2枚目の画像は、テニスボールのコート面でのバウンドの回転や方向について解説したものです。

オーストラリアの大学の教授の論文ですが、とても興味深い内容です。

かいつまんで言うと、ボールの侵入角度で回転が変わるのです、ほとんど無回転のボールも一定の角度(鋭角)以下でコート面に接地すると順回転がかかります。

逆に角度が大きくなると、回転は殺され真上から落とすと無回転になります。

コート面に着地する前の速度、バウンド後の回転数、コート面による違いなどの検証はないのですが、概ね同じ傾向になると思われます。

冒頭のボールの回転方向の違いによるバウンドの仕方にも違いがあるのでは、と考えています。

以前の記事にも書きましたが、サーブが着地後、伸びるように感じるのは錯覚なのがわかります。

ただ、スピン量が増すのは意外でした。

テニス再開から3年過ぎました。

当初、戸惑ったのがオムニコートでした、それまではハードコートだけでしたので。

まず、ボールの弾みが違う、70%位ではないでしょうか?

それからフットワークの使い方です、オムニコートには砂が撒いてあるのですが、コートによって砂の量の差があるしコート面によってまばらになってます。

砂が多めの箇所では滑るし、少なめのところでもハードコートに比べれば滑ります。

とは言え、アマチュアの目指す大会は県大会でもオムニコートで行われます。

日々使うコートもオムニコートならば、慣れるべきですね、「習うより慣れろ!」です(笑)

オムニコート本来の姿は砂を撒く事を想定してないと思われます、多少の水分を吸収する効果はあるでしょうが、スライドステップも、まばらに撒かれていればかえって危険ですね。

ただ、多少の雨でもプレイが出来るメリットはあります。(水はけが良いと言う意味ではないですね、水分を含んだままでボールがすぐ濡れて重くなりますし、乾きは良くない。)

もちろん全日本レベルの試合はハードコートで行われます、ジュニアの育成に力を入れてるクラブはハードコートですね。

尚、日本でクレイコートと言われてるものと、ヨーロッパのクレイコートは別モノです。

たまに、テニスオフでシングルスの試合にエントリーします。

中にいつも同じハードコートで、ボールも公認球では無いものを使う人がいます、まさにホームアドバンテージです(笑)

こういう相手と試合する時は、最初からハンデがあるのは覚悟しなければならないし、下手をするとテニスそのものが狂ってしまいます。

また、練習を謳ったテニスオフも参加しますが、多少のメルトンの減りには目をつぶるにしても、ボールがバラバラだったり、ノンプレシャーボールが混じってたり。

ノンプレッシャーボールは論外です、なんの練習にもなりません。

並行輸入のボールもありますが、飛びすぎの傾向があるようです。

※余談になりますが、練習についてもボールに拘るべきです。

弾み方も飛び方も違うボールで練習しても何の役に立ちません。

壁打ちも冒頭の理由で、スピンも勢いも無いただの棒球を打つ事になるので、練習にはならないですね。

実戦で想定出来ない事、例えばショートラリーも練習での必要性は無いと考えています。

海外のトーナメントやもちろんグランドスラムでは、使われるボールのメーカーは数社あります。

温度管理されたクーラーボックスから、ボールチェンジ毎に出す様子が見られますね。

ボールには重さや反発力など規定があります、しかしその範囲は幅があります。

範囲内でもメーカーごとに特徴があるようですが、選手の希望は聞いてくれませんね(笑)

トリビアですが、ウインブルドン大会ではスラセンジャーが公式ボールとして長く使われていますが、会社としてはダンロップスポーツに吸収されています。

日本では、ダンロップ・フォートとブリジストン・XT8が公式試合に使われています。

ダンロップ・フォートの割合が多いようです。

実はこの2種類ですが、かなり違いがあります、中級以上であれば明確にわかるはずです。

もし、市民大会やそれ以上の大会を目指すのなら、その大会で使われるボールとコートに馴染むのは当然です。

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ラケットに拘りがある人は沢山いますが、ボールとコートに拘る人は案外少ないですね。