以前、尾崎里紗選手がフォアハンドを教えている動画について書きました。
半年前です。
年明けに投稿された、尾崎選手の動画があるのを見つけました。
時系列的に僕の記事の後です。
2ヶ月で何が彼女に起こったのでしょうか?(笑)
打ち方が変わっています。
一応、フォアハンドのクロスの打ち方としてはいますが、ストレートにも打っていますし、この打ち方が特段クロスに特化したものとも思えませんね。
サイドに振られた場合にとも言っていますが、試合で相手は待ってる場所には打ってくれません、また戻る場合にもオープンスタンスは有利なのです。
ボールに応じて変えるとか、どっちでも良いなどの類ではありません、スイングの根幹なのです。
最初の動画のようなステップインする打ち方に、メリットなどありません。
こんな事を書くと、プロがステップインして打ってる動画を、ことさらにUPしてくる人がいます(笑)
間違ってるとか駄目なのではなく、打ち方として合理的ではないのです。
試合の中では、いろいろなボールを打たなければならないし、プロでもやむを得ずステップインして打つ場合もあります。
むろんアプローチショットを打つのに使う場合もあります。
錦織が前に出ていく過程でボールを捉えた場面です。
身体は前に出ますが右足軸で打ちます、こういうショットに於いてもそうなのです。
合理的でないショットは、ミスにつながる確率が高いのです。
何より自分で打ってみて、比較検証すればわかる事。
どうもアタマだけで考える人がいます。
尾崎里紗選手は、自分で発信しているのか、周囲なのか定かではありませんがメディアを使うのに熱心なようです。
往々にしてプロでも理論に疎い人がいます、いわゆる身体で覚えているタイプです。
このタイプの人は、教えるのは不得意でしょう。
前の動画の中で主張・或いは説明してる事と、この動画の内容とは違っていますし、元々試合ではステップインは使ってませんでした。
今回の動画では、前の動画を取り上げた時に僕が主張した通りに打っています。
右足軸で右足にきれいに重心が乗り、時に反対側の左足が浮き上がります。
ショット後に身体が前に動く時がありますが、これは通常の動きです、ショットも強いボールを打てています。
右足を軸にした丸太をイメージすれば良いとの、アイデアを披露していますが
面白いと思います、ただ左足を曲げて、身体を沈めてから伸び上がるように打っていますがこれはちょっといただけませんね。
ステップインして打つか?右足軸で打つか?
どっちが「正しい」ではありません。
あえて向かって来るボールに対して、近づいていくような難しい打ち方をする必要はないし、軸が移動し回転軸も不安定になり、強いボールも打てない打ち方に、何の必要性もありません。
彼女の試合の動画です。
正面に来るボールを打つシーンがありますが、ステップインは使っていません
相手も同様です。
2019とあるように以前からそうなのです、パフォーマンスとはいえ間違った情報を発信するのは如何なものか。
なぜステップインなど前近代的な打ち方が横行するのか?
日本独自の軟式テニスの影響かなと考えます。
ただし上級者は違うようです、逆に硬式の影響が見られます。