今、世の中情報にあふれ、様々なメデイアを通して大量に発信されているけど、疑問に思う内容や報道姿勢も多々あるし、流言飛語に惑わされる日本人の特性がそこに浮かび上がる。 裏にそれを利用しようとするモノの存在が見え隠れする事も・・・ まあ大上段から切るような大袈裟なものではなく気楽に書いてみます。

ショットの一貫性を考える

マイケル・チャンはご存知でしょう。

テニスのレジェンドの一人で現在は錦織のコーチです。 TOP4もベッカーやレンドルがコーチをしていた時期もありましたね。 それぞれコーチに求めるものは違うでしょうが、少なくとも彼らのスイングや理論を取り入れたいからでは無いでしょう。

戦術やメンタル面のアドバイスが主ではないでしょうか、一緒の練習風景を見ても昔と変わらない打ち方をしていて、現代テニスにはそぐわない気がします。

ただレジェンドと言われる実績と経験から語る言葉は、一般アマチュアも得るものがある筈です。

チャンは某TV局でレッスン番組を放映しています。

古い?テニスをレッスンしても、受け入れられないだろうなあと考えてたので特に観てませんでしたが、今回まとめて観る機会がありました。 段階的なレッスンではありませんが中級者なら理解出来るのではないでしょうか。

画像

このレッスンのテーマはプレーの一貫性となっています。

画像
画像
画像
画像
画像

レッスンのシーンを抜き出して順番を変えてあります。

冒頭にも書きましたが、このレッスンでの彼の意図は試合の戦術としての一貫性です。 ここではそれを踏まえて、ショットの一貫性として書いています。

彼は現役時代から理論家であり、インテリジェンスに富んだテニスをしていました。 このビデオは良く出来ていますが、翻訳字幕では意図を伝えきれていません。 出来れば英語で理解することを勧めます。

さて、ショットの話に限れば何を当たり前の事を! と思われる人もいるでしょう。 以前にフォームについて書きましたが。

常に同じフォームで打つ事が大切だと述べました、その為には同じヒットポイントでボールを捉えることが重要です。

同じヒットポイントとは、ボールの高さではなく軸足からの距離です。

それに加えてバウンドの点からみるとライジング、頂点、落ち際、のどれで捉えるかを考えないといけません。

むろんラケット面に角度付ける事、角度も一定なのが見て取れます。 昔から言われてる事で「ボールの後ろから入れ!」があります。

クローズド、スクエアスタンスが全盛の頃の言葉で、オープンスタンスで様々なボールに対応する現在は廃れた感があります。

中級者以下の試合を見ると、大概、足を真横に開いてベタ足で突っ立ったまま、遠いボールも近いボールも、あるいは前後のボールも打とうとしています。

ダブルスのレクレーショナルテニスならなんとかなるでしょうが(笑) 当然、フォームもバラバラになってしまい、強いボールなど打てるはずもありません、ある意味オープンスタンス流行の功罪かもしれませんね。

※オープンスタンスは速いボールに対応する為に広まりました。 プロでも全部のボールをオープンスタンスで打ってる訳ではありません、ましてアマチュアが遅いボールをオープンスタンス一辺倒で打つ必要はありませんね。

同じヒットポイントで打つにはフットワークが重要です。 ボールの方向、着地点、バウンドの高さを予想し、そこまで足を運ばないといけません。

画像

上級者なら常に意識している事です。

他のレッスンを観ても目新しいものはありません、ただレッスンを通して彼のテニスの考え方、「哲学」が良く分かる内容になっています。 ※レッスンのアップロードを見つけました。

リンク切れになるかもしれませんが・・・ https://vimeo.com/215435241