ナダルとジョコビッチのラケットの謎
まず、ジョコビッチですが
今シーズンから新しいラケットを使ってますね
こちらが昨年のウィンブルドンの時のラケット
そして今シーズンの使用ラケット
メーカーは、毎回モデルチェンジの際は変更点をアピールしますが、大きな違いはないのですよ。
特に、ジョコビッチのようなNO.1の選手のラケットを、簡単に変えたり出来ませんね。
ジョコビッチの使用モデルも重量やその他、前モデルとまったく同じです。
選手のモデルは特別に作ってるんじゃないの?
との話もありますが、かつてはそういう事もあったかもしれませんが、今はないでしょうね。
錦織も今シーズンから新しいラケットを使ってますが、全長も長く、面も小さいモデルで米国では市販されていません。
いわば錦織専用モデルなのですが、そのまま日本で売られてます。
ところで、ジョコビッチのラケットの3枚の画像をよく見て下さい。
前記事にも書きましたが、ウィンブルドンの時はウェイトテープ(帯状の鉛)を貼ってました、サーブアンドボレーに有利な仕様にしたのだと思いましたが・・・
今シーズンも貼ってありますねえ~
二枚目はATPマイアミオープン、ハードコートの大会時、そしてモンテカルロマスターズ、クレイコートの時のです。
元々、トッププレーヤーで、ラケットをウェイトで調整する選手はとても珍しいのですよ!
しかもNO.1プレーヤーですよ!
それだけではありません
不思議なことがあります。
ウインブルドンの時は、ストリングス面を挟んで2枚づつ左右対称に貼ってます、あと、短くサイドにも。
ところがマイアミの時は一枚づつだけ、モンテカルロでは、また2枚づつでサイドには貼ってませんね。
無論、試合中は何本も使いますし、見た限り全てに同様に貼ってありました。
これは僕の99LSです。
真似をした訳ではありません(笑)
軽量ラケットのメリットを生かしつつ、面の安定感を増したいのでこのようにしています。
8cmのテープを両サイド内側に4枚、幅は3mmです、プラス重量は5g程度ですね。
前記事にも書きましたが、5gの重量差はほとんど感じませんね。
ジョコビッチのは15cmくらいに見えます。
実は、スィングウェイトもこの貼り方をするとほとんど変わりません。
貼る位置が肝心なのですよ!
スィングウェイトはグリップ部を固定して測るので、ラケットのトップ寄りに貼ればかなり変わりますが、面の中央より下側では影響は少ないのです。
ただ、慣性重量は重くなるので、サーブやボレーに影響はありますね。
ジョコビッチの意図はわかりませんが、NO.1プレーヤーにして、いろいろ試行錯誤をしてるのでしょうねえ。
次はナダル