今、世の中情報にあふれ、様々なメデイアを通して大量に発信されているけど、疑問に思う内容や報道姿勢も多々あるし、流言飛語に惑わされる日本人の特性がそこに浮かび上がる。 裏にそれを利用しようとするモノの存在が見え隠れする事も・・・ まあ大上段から切るような大袈裟なものではなく気楽に書いてみます。

備忘録 「DSDとPCM、そしてDACの事」

ここにブログを引っ越してほぼ10年、当初は他の場所にも同じ記事を書いてきましたがいつの間にかこちらだけに。

ここはテニスに限定してたけど、 前のところではいろいろ書いてました。

そこは来年で終了になるので、そういう記事もこちらに載せる事にしました。

2008年からなのでいささか古いですが

 


最近、DSDの話が雑誌やらブログでいろいろ取りあげられたり、既に対応した製品やDSD音源のネット配信も始まってますね。

このあいだ、DSDとPCMの聴き比べが出来る機会があって出かけてきました。

簡単に言うと、デジタルデータを記録する方式の違い。
DSDは(Drect Stream Digital)、PCMは(Pulse Code Modulation)方式。

実は、DSD自体は目新しいものではなく、SACDの記録方式はDSDなのですよ!

今、販売されてるSACDのディスクには、2チャンネルのPCMとマルチチャンネルのDSDデータも入ってる。

じゃあわざわざ聴き比べに出かけなくても良いのでは?
と思われるかもしれませんがその話はまた後ほど。

SACDは失敗だ!などと言う人もいますが、新しいディスクもどんどん発売されてるし、一定の支持は得てますね。
かくいう僕もSACDを買うほうが多い。
やっぱり音質が良いのと、マルチチャンネル再生が出来るから。

CDとSACDはディスク自体の記録容量の違いがあります、CDは約700MB、SACDは4.7GBでDVDディスクと同じ。

ただ、意外と思われるでしょうが通常のプレイヤーやAVアンプでは、SACDに記録されてるDSDは、1度PCMに変換されてから、さらにアナログに変換されているのですよ。

つまりDSD→PCM→アナログの順、CDはPCM→アナログ。
DSDからPCM変換は専用チップで行われ、ソフト変換で行うものもある、この事がまた話をややこしくさせるんだよね~

ちなみに今、DSDが注目されてるのはPCMに変換しないで、直接アナログに変化するDSDネィティブ再生が広まってきたから。

さてここでDACの話。

DAC(Digital to Anarogu Converter)はデジタルデータをアナログ音に変化する機器で、CD/SACDプレーヤーやAVアンプ、もちろんブルーレイプレーヤーやら、およそデジタルを扱う機器にはすべて内蔵されてるし、単体もあるね。
キュッパのCDプレーヤーにもン百万もするものにも必ず入ってる(笑)

昔はここの部分は注目されなくて、それこそみな同じ基盤やチップを使ってた。
大部分がテキサス・インスツルメント社系列のバーブラウン社製。
チップが同じならば同じ音がする訳ではないけど、やっぱり傾向は似てしまう。

今はDACが音質の向上に与える効果が大きい事がわかってきて、専用メーカーもあるし、DAC単体を購入する人も増えてきているね。
特にPCを使ってのデジタルデータの再生には、単体での外付けのDACを使うのが主流になってる。

で、今回聴き比べに使われるDACが、CHORD社のものなのも興味を惹かれてたね。
イギリスのメーカーで、オーディオ機器らしくないデザインだし、ここは前述のようなチップを使わず、DA変換を独自のアルゴリズムでソフト的に行ってる。

すこし話を整理すると。

ハイレゾデータと言われる音源を、プレーヤーを使わずに再生する事が流行のようになりつつあります。

ハイレゾってハイレゾルーションの略だろうけど、まあ映像の世界では高解像度の意味で使われてました。
ついでに言えば、ネットオーディオだのPCオーディオだのも、よくわからないネーミングなのですがね(笑)

一部の人達がCDの音をPCに取り入れて、それをソフトでハイサンプリングに変換して聞いていたのが始まりかな。

CDに入ってるのは、サンプリング周波数が44.1khzのデジタルデータ。

なぜそうなるかというと、アルバム1枚分の楽曲データをデジタル化する上で、CDの記録容量を考えての事。
44.1khzでのサンプリングで約740MBになるんだよね、これでちょうどCDの記録容量になる。

サンプリング周波数を増やすと当然データ量も多くなる。

今は録音現場では無論デジタル録音なんですが、元々48khzで行われてたり、その倍数の96khzで行われたりしている。
つまり、CDの44.1khzよりハイサンプリングなんだ、これをCDにダウンコンバートして入れてある。
それならば、録音時のままのデータ(マスター音源)の方が音が良いだろうと考えるのが道理だね。

それにネット配信だと簡単にダウンロードが出来るし、ハードデイスクやUSBメモリーに入れれば良いし、別に44.1khzに固執する必要がないんだ。

で、今はマスター音源と称して96khzやら192khzのハイサンプリング(ハイレゾ)のデータが多くなってきている。

で、ここがポイントなんだけど、数値が高い方が良い音に思えるんだけど、果たしてそうなの?って(笑)
次はそのあたりを・・・

 

付記

現在は、CDに入っているPCMを取り出し、ソフトで簡単にハイサンプリングが出来る。

もっと言えばPCMをDSDに変換も出来る、この事がハイレゾが広がらない原因にもなっている。