今、世の中情報にあふれ、様々なメデイアを通して大量に発信されているけど、疑問に思う内容や報道姿勢も多々あるし、流言飛語に惑わされる日本人の特性がそこに浮かび上がる。 裏にそれを利用しようとするモノの存在が見え隠れする事も・・・ まあ大上段から切るような大袈裟なものではなく気楽に書いてみます。

Headに見る新しいラケットの潮流

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Head社は、先進的なラケットを出しているメーカーですね。

特にラケットの軽量化に意欲的なようです。

先日、試打した中にGraphene XT Speed Rev Proがありました。

ジョコビッチが使っているモデル名にRevが付いています。

またPWRのネーミングのモデルも出しています。

他のメーカーでも、軽いモデルや面が大きいモデルを同じシリーズの中に入れてますが、Head社のこの2つの名前を付けたラケットは、シリーズ名のラケットとは別のモデルと考えて良いでしょうね。

僕の試打したラケットも、ジョコビッチのモデルより50g!も軽く長さも違います。

Graphene XT Instinct PWRにいたっては225gという超軽量ラケットです。

重量は軽くしてありますが、面が大きく、全長が長いものもあります。

打ってみた感触ですが、スイングウェイトを、300g前後のラケットとあまり変わらない設定にしてあるので、あまり違和感は感じませんね。

ともすれば、軽量ラケットは初心者や女性用と考えられてますが、ラケットの重さは、相対的に感じるもので、それまで使っていたラケットとの比較に過ぎないのです。

過去の軽量ラケットは、トップライト過ぎる傾向があり、打点時の衝撃吸収の仕組みも進歩しておらず、使いにくいものでしたが、Head社はグラファイトの組成と重量配分を工夫して、いわゆるスタンダードなラケットと感触を近くしてあります。

実は他のメーカー、Baborat社もラケットの軽量化には意欲的ですね。

例えばPure Drive シリーズはTeam 、Lite と15gづつ軽い設定にしてあり、Liteは270gです。

ちなみに110(265g)がありますが、これは面が大きく、フレーム形状も違います。

実はPure Driveには、重量260gの設定で限定発売された、Pure Drive260というモデルがあります。

全仏記念のカラーリングですが、全長も面の大きさもPure Driveと同じです。

今のところ最軽量ですね。

長時間のテニスや、疲労感で普段のスイングスピードで振れない時に使用しています。

Baborat社は、重量の個体差を±7gにしているので、285gのTeamを使ってる自分としては、270gのLiteだとあまり変わらない可能性があるので、260gの設定のほうがそういう目的には合ってます。

それにラケットは重量を削る事は出来ませんが、増やすのは簡単に出来ますから。

もちろん、バランスやスイングウェイトも調整出来ます。

では軽量化はこれからも進むのか?

おそらくですが、現在の素材と技術なら反発力や強度はそのままで、200g以下のラケットを作る事は可能でしょうね。

実は、ラケットの重量に規制はありませんが、ボールにはあります。

直径や重さ、反発力など細かく決められているのです。

ちなみに重量は56.0g~59.4gで、直径は6.54cm~6.86cm。

つまりラケットの材質、形状、重量は変わっても、打ち返すボールは変わっていないのです!

物理学的に、ある一定の重さのものを、一定の力で弾き返す最も効率のよい重さは決まっているのですよ。

無論、ストリングスや、ラケット、その他もろもろの条件が関わってきますが、そうすると、おのずと軽量化の限界は見えてきます。

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最初のラケットはHead Graphene XT PWRで、次のは米国アシックス社で販売してるモデルです。

どちらも超軽量で面が大きく、全長は長い。

実はラケットにはストリングス面に規定があり、39.4cm×29.2cmを越えない範囲というものです。

実物が手元にないのでわからないのですが、この規定にかなり近い大きさなのではないでしょうか?

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これはラケットボールのラケットです。

重量は170g程度、全長はテニスラケットより長いです。

形状はよく似ていますね。

ラケットボールで使われるボールの重量は約60gで直径は6cmで、テニスボールに近いのです。

材質、反発力は違いますが、ショットは300kmに達するそうです、テニスだとサーブで最速250kmくらいでしょうか。

もしかすると、近々にこの手のラケットを使い、今、流行の兆しを見せ始めた、新コンパクトスイング打法のプレーヤーが登場し始めるかもしれませんね~

これはキリオスのフォームです、バックハンドはバックスイングをほとんど取らずに振っていきます。

フォアハンドも脇が開かず、身体に近いところで素早くスィングしますね。

西岡も良く似たフォームで打っています。