今、世の中情報にあふれ、様々なメデイアを通して大量に発信されているけど、疑問に思う内容や報道姿勢も多々あるし、流言飛語に惑わされる日本人の特性がそこに浮かび上がる。 裏にそれを利用しようとするモノの存在が見え隠れする事も・・・ まあ大上段から切るような大袈裟なものではなく気楽に書いてみます。

シフィオンテクのフォアハンド

シフィオンテク

ランキング1位 2022全仏、全米優勝

21才 176cm 

 

 

 

とても個性的です。

スムーズとは言えません、むしろ窮屈なスイング。

グリップはエクストリームウェスタン、肘を深く曲げたダブルベント、身体に近いスイングです。

テイクバックは普通の横に引くタイプ、形通り左手をスロートに添えますがすぐ離してしまう、ボールの目切りも早い、ツッコミ所が沢山あるフォアハンド(笑)

おそらくジュニアの時から変えてないのでしょう。

一概にウエスタンと言っても、ただ厚めに握る程度で、イースタンとあまり区别が付かない人もいます、厚め薄めなども個人の感覚でかなり違います。

ただ彼女の握りは逆イースタンと言えるぐらい極端です。

通常のイースタンで握り、ラケットはそのままで反対側を握るようにしてみてください、これでスイングしようとすると、自然と肘が深く曲がり肘が身体の近くを通ります。

スイングプレーンは使い分けますが、ストロークエースを取るようなときは平行スイング、ヒットポイントでラケット面がかなりスラントします。

スナップバックをより活用したスピンです。

ダブルベントはストレートアームと比べると、ボールとの距離感を掴むのが難しいのです、肘の角度でラケットの届く距離が変わってしまうからです。

常に同じ角度にすれば良いのですが実はこれが難しい、彼女のように深く曲げ身体に近い位置に肘を保てば狂う確率も減ります。

これが彼女のスイングスタイルの理由です、はじめにグリップありきなのです。

フォアハンドの全仏でのデータでは、男子顔負けのボールスピード、ナダル並みのトップスピン量だそう。

全豪でもエンドゾーンからストロークエースを何度も取ってました、注意深く見るとボールが一旦やや上に上がりそこから直線的に伸びます、スピードがありかつスピン量があると軌道がそうなります、かなり上に上がるナダルの軌道とは違います。

ボディターンは肩から入ります、身体が先に回り腕が後からついてきます、スイングの基本はそうなのですが、特に彼女は最初の身体のターンの起動を肩からすることを意識してます。

これはバックハンドのスイングにも見られます。

野球のバットスイングをイメージするとわかりやすいかも

スイングの始動が左肩から始まり、順にたたんだ腕、バットを持つ手が動き出します。

この場合も腕とバットを持つ手は、身体に近いほうがスイング速度が増します。

よく言われるでんでん太鼓理論です。

次はスタンス

クローズドスタンスです、カメラの角度によってそう見えてるのではありません。

日本のジュニアに広く指導されてる、諸悪の根源のステップインでもありません(笑)

クローズドに近いセミオープンの選手は多いけど、彼女は昔ながら?のスタイルです。

体重移動はあまり行わず時に右足を軸足にします、新しいクローズドスタンスと言えます。

下の画像にあるようにオープンでも打っていますが、使い分けてる理由は定かではありません。

しいて言えば、身体に近いスイングなのでクローズドのほうがボールを捉え安いのかも。

ボディターンを大きくする事を意識してるので、テイクバックを深くとりやすいのも理由のひとつでしょう。

オープンでもかなり深いですね。

豪快で威力のあるフォアハンドを持ってますが

現状ではバックハンドは平均的、サーブに至ってはそれ以下に見えます。

まだこれからでしょう。