今、世の中情報にあふれ、様々なメデイアを通して大量に発信されているけど、疑問に思う内容や報道姿勢も多々あるし、流言飛語に惑わされる日本人の特性がそこに浮かび上がる。 裏にそれを利用しようとするモノの存在が見え隠れする事も・・・ まあ大上段から切るような大袈裟なものではなく気楽に書いてみます。

伊達公子がジュニアに教えるべき事

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ひと口にジュニアと言っても年令別に12、14、16、18歳に分かれてます。

こんなに分ける必要があるのかな?

それとは別に小、中、高校の区別での大会もあるしインターハイもある。

参加出来る大会は無数にあると言えるし、拘る協会や組織も多数ある。

でも、国際大会に出てくるレベルのジュニア達は民間のクラブやスクールに所属していますね。

以前は強い中学、高校がありそこから出てくる子がほとんどだったけど。

先日、TVで伊達公子がジュニアに教える?番組がありました。

以前に書きましたが、伊達のテニスは独特でどんな指導をするのかなと興味を持って見ました。

指導というのは、確固たる理論の裏付けがあり自分がそれを消化した上で教える側面があります、教えられる側は見ながら学ぶ事も多いのです。

伊達のスイングは、非常に個性的で同じ打ち方をしてる選手は見たことがありません。

番組中、技術や理論に関する指導はほとんど無し、サーブのシーンではボールを投げる動作に例えてましたが、これはサーブを苦手としていた伊達のご愛敬でしょう(笑)

以前、同様の番組に登場した大坂なおみの元コーチ、サーシャバインの時もそうだったけど、ジュニア達を指導している監督やコーチの顔を潰すような事は出来ないのかも?

精神面でのアドバイスに終始した内容でした。

 

教えるジュニアは、都のランキングで100位以内くらいの小学生達。

むろんレベルは高く、一般中級程度では試合をしても勝てないでしょう。

みんなよく似たフォームで、フォアもバックもほぼ同じ打ち方。

日本ではコーチが最初の段階では個々の個性を消し、画一的な教え方をしてるからで、日本人は教えられる事には忠実だから、コーチングの初歩としては良いのかもしれない。

ただ、ここから一段上のレベルに行くには自分で考えるか、個別にコーチから指導を受ける必要があり、番組に出てきた子達はちょうどそのくらいのレベル。

実際、こういう子達が所属するクラブには中でクラス分けがあり、それに応じて指導の内容が違う。

伊達本人も、ジュニア時代の当初は末席の存在で目立たなかったそう、頭角を現したのはあるコーチの存在があったからと話している。

独特な打ち方もジュニア時代から変わってませんね。

一律に同じ指導をして、その中から平均点の高い子を選抜していくのは効率が良いかもしれないけど、途中で埋もれてしまう才能もありますね。

テニスも層的には野球やサッカーには及ばないけど、学校の部活動は盛んだし公営コートもいたるところにあります。

日本人が世界的にレベルが高い卓球やバトミントンに比べて、環境が劣っているなどとは言えませんね。

日本人は体格や体力がどうのと言う人がいますが、そんな事を言う人は自分でスポーツをやった事がない人でしょうか(笑)

インカレの試合を観てみたらどうでしょう?

180センチ越えなどゴロゴロしてます。

インカレに出てる選手は、ジュニアから大学に行く段階でプロになるのを諦めた連中でレベルは非常に高いのです。

オムニコートの問題にしても、番組に出ているジュニア達は日頃インドアのカーペットコートで練習してましたね。

 

さて現状、グランドスラムの本線にストレートイン出来る日本人選手は何人いるのでしょうか?

海外のジュニア、グランドスラムに出てくる10代の選手のインタビューを見た事があります。

それに比べると番組の子達の幼さが何とも・・・

精神面だけで日本のテニスの現状は語れませんが、伊達も話してるように日本が得意?とする企業のバックアップがより必要でしょう。

大坂と錦織を例にとっても企業のPR効果のメリットは大きい、大坂の収入は去年40億とも言われてます。

日本ではATP500の大会が1開催だけしか行われてません、寂しい限りです。

冠大会をどんどん増やす、選手を個人的にバックアップする、選手個人がファウンデーションでお金を集める、方法はいくらでもあるでしょう。

用具やウェアだけのスポンサー契約でお金を得るだけの時代ではありませんね。

それとマネージメントとコーチングシステムの改善ですね、コーチはボランティアではありません、よりお金を出せばより優秀なコーチを雇えるのです。